さゆisかわいいバスツアー② -いちご狩り-
2回の休憩を挟んだ長いバス旅、いよいよ最初のイベントいちご狩りへ。
わさびソフトなる強烈な単語を目にして忘れかけていたがこれから嫌いないちごを食べるという試練が待ち受けているのである。
いちご狩り会場到着。
反対側の席の人がざわついている。
どうやら今回のバスツアーでイベントのMCを務めるため同行していたさわやか五郎を目撃したらしい。
自分は見れなかったがさわやか五郎がこの場にいるという事実でようやく実感が湧き始めた。
これから道重さゆみに会うんだ。
1号車から順に開始していくため2号車は少しの間待機。
さゆに会える実感が湧いてきたとは言ったがこの時点ではライブなどでさゆをこれから観る的なレベルの気持ちで要するにこの時点では僕の中でさゆはまだ2.5次元の存在。決して3次元の存在ではなかったのだ。
まもなくして2号車が呼ばれ外に出る。
風 が 強 い
あまりの風の強さにリアルT.M.Revolutionごっこ。
凍えそうな季節に君は愛をどーこー云うの?
と神様に問われているかのようだ。
しかしそんなんどーだっていいから早くビニールハウスに入って冬のせいにして暖め合いたい。
もちろんさゆが暖めてくれるわけなどないとこの時はそう思っていた。
そしてビニールハウス前に着くと、既に一号車のみなさんがイベントを始めていて、そこに居たのだ。
冬らしいかわいらしいコートを着ているかわいいさゆがビニールハウス越しに目の前にいる。
普段はライブ衣装だし過去のバスツアーも7月だったので冬服さゆを生で観れる機会は本当に貴重だと思った。
一号車への挨拶が終わりビニールハウスを出るさゆ。ここでついに何も遮るものが無い、完全な生のさゆと対面。さゆは外で待ってた2号車の人にも笑顔で手を振ってくれた。女神だ…。風が強すぎて飛んでってしまわないかと心配になりながらもさゆを目に焼き付けた。
さゆは何かの準備のためすぐに移動してしまったがついに数秒ではあるが対面できた。
実をいうと他のハロプロバスツアーのレポなどで知識を得ていたりょーちんは最初のイベントは半分の人はツーショット撮影、もう半分の人はその間メンバーが関わらない散策などのイベントをするものだと思っていてそれが今回いちご狩りに相当すると勝手に思い込んでいた。
なので最初のあいさつだけでもさゆに会えるという事実だけでもう十分すぎるほど満足していた。
しかしその直後とんでもない後継を目にする。
なんとビニールハウスの入口でさゆが直接参加者に何かを配っているのだ。
ツーショット撮影が最初の交流イベントだと思っていたりょーちん、途端にテンパる。
当然だ。手渡しイベントがあるとは全く予想していなかった。心の準備なんて全く出来ていない。
一歩一歩歩を進めるごとに緊張していく。
そして目の前に本物の道重さゆみが…。
一人ずつビニールハウスの狭い入口から入っていく。故に前の人達が少し時間かかっていたため実に数十秒もの間目の前にさゆがいる状態が続いた。
さゆが2.5次元から3次元に飛び出してきた瞬間。
本当に心の準備が出来ていなくてやばかった。
あんなにも長時間目の前にさゆがいたのに緊張しすぎて一言も声を発せれなかった。
さゆに伝えたいことは沢山あったので今思うと本当に勿体ないがりょーちんはこれが精一杯だった。
周りのヲタク達は結構さゆに話しかけてたりしていた。よくあんなに気さくに話せるなぁと。緊張で声を出せなかったとはいえやっぱりお話はしたかった。
で貰ったものは…
ポストカード的なものにメッセージが書かれている。
カゼひいたらダメだよ!!と
後ろに入っているのは、なんとカイロ。
さゆの方から冬のせいにして暖めてくれた。
ありがとうさゆみん…
で、中に入るとさわやか五郎氏から練乳の入った容器を貰う。
予想外の展開で早くもさゆを摂取でき既に幸せ絶頂な中、2号車組へのあいさつが始まる。
苦手ないちごが辺り一面に広がる中で大好きなさゆがお話をしているなんとも不思議な空間。
さゆ「30分食べ放題なのでいっぱい食べてくださいね💕」
満面の笑顔でこんなこと言われたら食べないわけにはいかない…。
いちご狩り開幕。
もちろん嫌いなのでいちご狩りをする機会がまずないりょーちん。いちごをもぎる段階で既に苦戦する。中々難しい。なんとか1個取る。どれがいいいちごなのかわからないからとりあえず綺麗めなの。
そしてついにこの時が
さすがに生でいく勇気はないので練乳を大量につける。
食べる。
食 べ れ る
あまり酸っぱくなくて食べやすい。
さゆの愛がこもっているから余計に食べられるのかもしれない。
いちごを食べる機会がなければ練乳を食べる機会もない。練乳美味い。世の中にいちごミルクなるものが浸透するのも頷ける。
しかし食べれはしたもののやっぱりまだ好きとは程遠い。でもさゆのためなので頑張って少しずつ食べる。
そしていつしか練乳付きであれば美味しく食べれる自分がそこにいた。
7~8個ぐらいでしょうか?
他の方達は容器いっぱいにへたが盛られた状態だったのでこの人全然食べてないなと思われてたかもしれないがこれでも24年分以上のいちごを食べた。こんなにいちごを食べる日が来るとは思いもしなかった。
これもさゆがいたからこそ。ありがとうさゆみん。
さゆは最初のあいさつだけかと思いきやまたビニールハウスに来てくれた。
そしていちごをそのままと練乳とで2つぱくり。
とても美味しそうな、幸せそうな顔で食べるさゆ。かわいい。
みんなにもこういう思いをして欲しいという思いでいちご狩りを企画してくれたんだと思うとほんとにいちごが嫌いであることが申し訳なく思った。
でも生では結局食べなかったけど練乳を付けたいちごは美味しく食べれた。
嫌な気持ちではなく美味しく食べれたのは本当によかった。嫌な顔をしていたらさゆに合わせる顔がない。
そして2号車はバスに戻る時間。
帰りもさゆが出口で一人一人を見送り。
今度はちゃんとお話したい…。
でも出来なかった…。
あんな笑顔で見送ってくれるさゆに声をかけることはできない。
本当は「いちご嫌いだったけど食べれるようになりました」と言いたかったけどこの見送りはそんなに喋る時間もなかったのでいちごが嫌いということだけしか伝わらずに終わってしまうかもしれない。そうなれば当然さゆは悲しい思いをしてしまう。
結局声を出すことが出来ず手だけ振ってその場をあとにした。
2回とも無言だったしいちご美味しかったすら言わないからさゆもちゃんと楽しめてるのかな?と思ったかもしれないし思ってないかもしれない。
しかしこれだけは言える。
楽しかった!
始まるまでずっと不安だったのでいちご狩りを楽しむことが出来て本当によかった。
初めていちごに思い出ができた。
ありがとうさゆみん(3回目)
そしてバスに乗りホテルへと向かうのであった…。
To be continued